心理学用語

すべき思考

心理学における「べき思考」とは?

べき思考は、心理学において、自分や他人に対して、こうすべき、こうあるべきという強いこだわりを持って考えてしまう思考パターンのことを指します。

べき思考は、認知の歪みの1つであり、不安障害やうつ病などの様々な心理的な問題に関与していると考えられています。

べき思考の特徴

べき思考には、以下のような特徴があります。

柔軟性に欠ける: 物事を白黒で考えてしまい、中間的な考えができません。

自己批判や他者批判につながりやすい: 自分自身や他人を理想と比較して、批判してしまうことがあります。

罪悪感や焦燥感を生み出す: 自分のすべきことができないと、罪悪感や焦燥感を感じてしまうことがあります。

べき思考の例

「私はいつも完璧でなければいけない」と思い込んでしまう。

「人は私のことを常に褒めてくれるべきだ」と思い込んでしまう。

「仕事は残業してでも終わらせなければいけない」と思い込んでしまう。

べき思考の影響

べき思考は、以下のような様々な影響を与えます。

ストレス: 常に理想と現実のギャップを感じてしまうため、ストレスを感じやすくなり、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

うつ病: べき思考は、うつ病などの精神疾患のリスクを高めることが分かっています。

自己肯定感の低下: 自分のすべきことができないと、自己肯定感が低下してしまう可能性があります。

べき思考の克服法

べき思考は、意識的に努力することで克服することができます。

べき思考を克服するための具体的な方法としては、以下のようなものがあります。

自分の思考パターンを認識する: 自分がどのような思考パターンを持っているのかを認識することが大切です。

「べき」の思考を「したい」の思考に置き換える: 「〜すべき」という思考を「〜したい」という思考に置き換えてみましょう。

完璧主義をやめる: 完璧を求めようとしすぎると、べき思考に陥りやすくなります。

自分を認める: 自分の良いところも悪いところも含めて、自分自身を認めることが大切です。

専門家の助けを借りる: 自分でべき思考を克服するのが難しい場合は、専門家の助けを借りることも有効です。

参考URL

認知の歪みとは?10種類の特徴と克服法をわかりやすく解説 | 心理学メディア「ココロの科学」: https://www.amazon.co.jp/%E5%9B%B3%E8%A7%A3-%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E3%81%AE%E3%82%86%E3%81%8C%E3%81%BF%E3%82%92%E7%9B%B4%E3%81%9B%E3%81%B0%E5%BF%83%E3%81%8C%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B-%E6%89%B6%E6%A1%91%E7%A4%BE%E3%83%A0%E3%83%83%E3%82%AF-%E7%A6%8F%E4%BA%95-%E8%87%B3/dp/4594613381">

Copyright(C) 2012 心理学用語で深掘り!心の不思議 All Rights Reserved.