モチベーションの源
心理学における「モチベーションの源」:内発的と外発的モチベーション
人間の行動を駆り立てる「モチベーション」は、心理学において重要なテーマの一つです。モチベーションの源泉は、大きく2つに分類されます。
1. 内発的モチベーション
内発的モチベーションとは、活動自体が目的となり、報酬や罰などの外部的な要因に依存しないモチベーションです。好奇心、探求心、達成感、自己表現欲求などが内発的モチベーションの例として挙げられます。
内発的モチベーションが高い人は、以下のような特徴があります。
自主性: 自分で目標を設定し、主体的に行動する。
創造性: 新しいアイデアを考え出し、問題解決に取り組む。
持続性: 困難があっても、目標達成に向けて努力を続ける。
柔軟性: 状況に合わせて、行動や考え方を柔軟に変化させることができる。
内発的モチベーションを高めるためには、以下のような方法が有効です。
自主性: 自分で目標を設定したり、行動計画を立てたりする機会を与える。
挑戦: 少し難しいと感じられるような課題を与える。
フィードバック: 努力や成果に対して、具体的なフィードバックを与える。
認容: 成功体験を共有し、周囲から認めてもらう機会を作る。
2. 外発的モチベーション
外発的モチベーションとは、報酬や罰などの外部的な要因によって生じるモチベーションです。金銭的な報酬、賞賛、昇進、昇給、成績、罰則などが外発的モチベーションの例として挙げられます。
外発的モチベーションが高い人は、以下のような特徴があります。
指示待ち: 自分で考えずに、指示に従って行動する。
短期的視点: 目先の利益や結果にばかり目が向き、長期的な目標を見失うことがある。
外部評価: 周囲からの評価を気にするあまり、本来の目的を見失うことがある。
外発的モチベーションに頼りすぎると、以下のような問題が生じる可能性があります。
自主性の低下: 自分で考えずに、指示に従って行動するようになる。
創造性の低下: 新しいアイデアを考え出したり、問題解決に取り組んだりする意欲が低下する。
持続性の低下: 困難に直面すると、すぐに諦めてしまう。
不正行為: 報酬を得るために、不正行為に手を染める可能性がある。
外発的モチベーションを活用しながらも、内発的モチベーションを高めることが重要です。
内発的と外発的モチベーションのバランス
一般的に、内発的モチベーションの方が外発的モチベーションよりも持続性が高く、創造的な活動にもつながりやすいと考えられています。しかし、状況によっては、外発的モチベーションの方が効果的な場合もあります。
例えば、学習初期段階では、外発的モチベーションを利用して学習習慣を身につけることが有効です。その後、学習内容に興味を持ち始めたり、達成感を味わったりすることで、内発的モチベーションへと移行していくことが理想です。
モチベーションを高めるためのポイント
モチベーションを高めるためには、以下のようなポイントがあります。
目標を明確にする: 自分が何を達成したいのかを明確にする。
小さな目標から始める: 大きな目標をいきなり達成しようとするのではなく、小さな目標から始めて、達成感を味わう。
興味のあることに取り組む: 自分にとって興味のあることに取り組むことで、モチベーションを維持しやすくなる。
周囲のサポートを得る: 家族や友人、上司などの周囲の人からサポートを受けることで、モチベーションを維持しやすくなる。
自分を褒める: 目標を達成したり、努力したりした自分を褒めることで、モチベーションを高めることができる。
参考URL
やる気やモチベーションを引き出す心理学的方法とは - 識学総研
https://souken.shikigaku.jp/3742/
内発的モチベーションとは?重要性、高め方、外発的モチベーションとの違い
https://www.hr-doctor.com/news/education/youngmid-career/management_psychology_motivation-20
【最新版】モチベーションの心理学:10の科学的根拠に基づいた方法でやる気を高める