心理学用語

リビドー

心理学における「リビドー」:生命エネルギーと心の原動力

リビドー(Libido)は、心理学用語で、特にフロイトの精神分析理論において用いられる概念です。一般的には、性的欲求やエネルギーを指す言葉として使われます。

リビドーの定義

フロイトによれば、リビドーは生命エネルギーであり、人間の行動や感情、思考を駆動する原動力であると考えられました。リビドーは、生来的に備わっている本能的なエネルギーであり、快楽原則に基づいて、快感を得るために様々な行動を起こすように仕向けるのです。

リビドーの発達

フロイトは、リビドーが幼児期から発達していくと考えました。リビドーは、当初は口唇期(0歳〜1歳頃)に口唇への快感に集中し、その後肛門期(1歳〜3歳頃)には肛門への快感に集中し、エディプス期(3歳〜6歳頃)には性的欲求が対象人物に向けられます。そして、性欲期(6歳以降)になると、生殖器への快感に集中するようになると考えました。

リビドーと防衛機制

リビドーは、社会的な規範や倫理などによって抑圧されることがあり、その結果、様々な防衛機制が働くと考えられました。防衛機制とは、不安や葛藤を避けるために無意識的に働く心のメカニズムです。代表的な防衛機制としては、抑圧、否認、投影、転移などがあります。

リビドーの重要性

リビドーは、人間の行動や感情、思考を理解する上で重要な概念です。リビドーの働きを理解することで、自分自身の心の仕組みをより深く理解し、様々な心理現象を説明することができます。

参考URL

リビドーの意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

https://www.weblio.jp/content/%E3%83%AA%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%BC

リビドー(りびどーとは? 意味や使い方 - コトバンク

https://kotobank.jp/word/%E3%83%AA%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%BC-149263

フロイトの精神分析とは?心の構造、エディプスコンプレックス、夢分析などをわかりやすく解説!

補足

リビドーは、フロイトによって提唱された概念であり、現代の心理学では必ずしも主流の考え方ではありません。しかし、人間の心の仕組みを理解する上で、依然として重要な概念の一つであると言えるでしょう。

リビドーについてさらに詳しく知りたい場合は、フロイトの著作や関連書籍を読むことをおすすめします。


Copyright(C) 2012 心理学用語で深掘り!心の不思議 All Rights Reserved.