言語野
心理学における「言語野」:言葉の理解と生成に関わる脳領域
言語野は、大脳皮質の側頭葉にある、言葉の理解と生成に関わる脳領域です。主に以下の3つの領域から構成されます。
ブローカ野(44野):運動性言語野とも呼ばれ、言葉の生成に関与します。具体的には、構文形成、発音、文法処理などの機能を担っています。
ウェルニッケ野(22野):感覚性言語野とも呼ばれ、言葉の理解に関与します。具体的には、単語の意味理解、文意理解、聴覚処理などの機能を担っています。
上側頭回(37野):言語野全体の活動を調整する役割を担っています。
言語野の機能
言語野は、以下の3つの主要な機能を担っています。
言葉の理解: 話された言葉や書かれた言葉を理解する能力です。
言葉の生成: 話したり、書いたりして自分の考えを伝える能力です。
言語記憶: 言葉に関する記憶を保持する能力です。
言語野の損傷
言語野が損傷すると、様々な言語障害が現れます。主な言語障害は以下の通りです。
失語症: 言葉の理解や生成が困難になる障害です。
構音障害: 言葉の発音が困難になる障害です。
読字障害: 文字を読むことが困難になる障害です。
書字障害: 文字を書くことが困難になる障害です。
言語野の研究
言語野は、脳科学における重要な研究テーマの一つです。近年では、fMRIやPETなどの脳画像技術を用いて、言語野の活動メカニズムを解明する研究が進められています。
参考URL
言語野 - 脳科学辞典