消去法
心理学における「消去法」とは?
心理学における消去法とは、オペラント条件づけの一種であり、強化されていた行動を強化しなくなったときに、その行動の頻度が減少していく現象を指します。
オペラント条件づけでは、行動と結果の間に関連性があると学習することで、行動の頻度が変化します。
強化とは、行動の後に好ましい結果が与えられることで、その行動の頻度が増加する現象です。
一方、消去とは、強化されていた行動の後に好ましい結果が与えられなくなったときに、その行動の頻度が減少していく現象です。
消去法の例
犬に芸を教えるとき、芸を成功させたときにおやつを与えることで、芸をする行動の頻度を増加させることができます。
しかし、芸を成功させてもおやつを与えなくなったときに、犬は芸をする行動の頻度を減少させていきます。
消去法のメカニズム
消去法のメカニズムについては、様々な理論がありますが、代表的な理論としては、以下のようなものがあります。
強化スケジュール理論: 強化が与えられるタイミングや頻度によって、行動の消去の速度が変化するという理論です。
報酬喪失理論: 行動の後に好ましい結果が与えられなくなったときに、学習者は報酬を失ったと感じ、行動の頻度を減少させるという理論です。
刺激制御理論: 行動と結果の間に関連性がなくなったときに、行動の頻度が減少するという理論です。
消去法の効果
消去法は、様々な行動を消去するために効果的な方法です。
例えば、
子どもの問題行動を消去するために、問題行動を無視したり、注意をそらしたりする方法が用いられます。
動物の不要な行動を消去するために、行動を無視したり、罰を与えたりする方法が用いられます。
消去法の注意点
消去法は、効果的な方法ですが、注意点もあります。
消去が不十分な場合、行動が完全に消去されないことがあります。
消去が急激に行われた場合、学習者に不安やストレスを与えることがあります。
消去の代わりに、代替となる望ましい行動を強化することが重要です。
参考URL
消去 - 心理学用語集: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%88%E5%8E%BB
消去法とは?問題行動への対処 | クリタマ勉強部屋: https://clitama.human-relation.net/syokyo/