心理学用語

囚人のジレンマ(Prisoner's Dilemma)とは、ゲーム理論における思考実験の一つです。二人の囚人が別々の部屋に隔離され、それぞれに自白するか黙秘するかの選択を迫られます。自白した場合、自白した囚人は釈放され、黙秘した囚人は10年の懲役になります。黙秘した場合、自白した囚人は1年の懲役、黙秘した囚人は5年の懲役になります。

二人の囚人にとって、最善の結果はどちらも黙秘することです。そうすれば、二人とも5年の懲役になります。しかし、どちらか一方が自白した場合、自白した囚人は釈放され、黙秘した囚人は10年の懲役になります。そのため、二人の囚人にとって、自白することが合理的な選択です。

しかし、二人の囚人がどちらも自白した場合、二人とも1年の懲役になります。これは、二人の囚人がそれぞれ自分の利益を最大化しようとした結果、最善の結果から最も遠い結果になってしまったということになります。

囚人のジレンマは、社会における様々な問題に適用することができます。例えば、環境問題では、一人ひとりが環境に配慮することは良いことですが、企業が環境に配慮しない場合は、環境に配慮した個人の努力は意味をなさなくなってしまいます。また、経済問題では、一人ひとりが節約することは良いことですが、企業が価格を下げない場合、一人ひとりの節約は効果を得られません。

囚人のジレンマは、個人が合理的に行動することによって、社会全体にとって最善の結果にならないことを示しています。そのため、社会全体にとって最善の結果を得るためには、個人の利益だけでなく、社会全体の利益も考慮することが重要です。

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