心理学用語

コーシャス・シフトとは、集団で意思決定を行う際に、メンバーの個人的な意見がより慎重な方向に偏る現象です。これは、メンバーが集団の意見に同調することで、自分の意見をより保守的なものへと変えてしまうためです。

コーシャス・シフトは、1970年代にアメリカの社会心理学者であるサミュエル・A. モスコヴィッチによって提唱されました。モスコヴィッチは、学生を2つのグループに分け、それぞれに異なるリスクレベルの意思決定を課しました。その結果、グループの意思決定は、個人が単独で行う意思決定よりも、よりリスクの高いものになったことが明らかになりました。

コーシャス・シフトを引き起こす要因としては、次のようなものが挙げられます。

* 同調圧力:メンバーが集団の意見に同調することで、自分の意見をより保守的なものへと変えてしまう。

* 集団思考:メンバーが集団の意見に偏りすぎて、多様な意見を排除してしまう。

* 集団のアイデンティティ:メンバーが集団のアイデンティティを強く意識することで、集団にふさわしい行動をとろうとする。

コーシャス・シフトは、集団で意思決定を行う際に、より良い結果を得るためには注意すべき現象です。コーシャス・シフトを防ぐためには、次のようなものが有効です。

* メンバーが自分の意見を自由に述べられる環境を整える。

* メンバーが多様な意見を尊重する文化を醸成する。

* メンバーが集団のアイデンティティを強く意識しすぎないようにする。

コーシャス・シフトは、集団で意思決定を行う際に起こる自然な現象です。しかし、コーシャス・シフトを理解し、その影響を抑えることで、より良い意思決定を行うことができます。

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