心理学用語

クロノスタシス(chronostasis)とは、眼球運動の一種であるサッカード(saccades)の直後に目にした最初の映像が、長く続いて見えるという錯覚現象です。サッカードは、視線を急速に動かす動きのことで、通常は1秒間に10?15回程度起こります。サッカードが発生すると、脳は視覚情報を一時的に遮断し、次の映像を正確に捉えられるように準備します。このとき、脳は最初に見た映像をより長く保持し、次の映像と比較することで、視覚情報を正しく補正します。そのため、クロノスタシスが発生すると、最初に見た映像が長く続いて見えるのです。

クロノスタシスは、日常生活の中でよく見られる現象です。例えば、時計の秒針を見つめていると、最初の1秒間は長く続いて見えることがあります。これは、サッカードが発生したため、脳が最初に見た秒針の映像をより長く保持しているためです。また、クロノスタシスは、疲労やストレスによって発生することもあります。これは、疲労やストレスによって脳の機能が低下し、サッカードが発生しやすくなるためです。

クロノスタシスは、視覚的な錯覚現象ですが、人間の脳がどのように視覚情報を処理しているのかを理解する上で重要な現象です。また、クロノスタシスは、疲労やストレスの指標としても利用されています。

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